三浦ーマイナリ 順子 

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お産の付き添い人「ドゥーラ」

みなさん、「ドゥーラ」って聞いたことありますか。「ドゥーラ」とは、出産前、中、後の母親に寄り添い支える女性のことです。 

子供を産み育てるという本能はすべての女性に備わっています。そのことに気づき自信を持って出産を迎え子育てをして欲しいと願いながら、母親が必要とするサポートをドゥーラは行います。

例えば、

妊娠中には、医療者に聞くほどではないちょっとした疑問などを、気軽に相談できる存在です。そんな時ドゥーラは適切な情報や実践を伝えたり、妊婦さんの気持ちに寄り添いながら心が楽になるように支援します。

お産の最中には、産婦さんと家族が、まずは安心してお産の流れに乗れるように見守り、そして産婦さんに不快感、痛み、不安などが生じれば、側に寄り添い、いろいろな方法で支え励まします。

産後には、新生児の扱いや母乳育児など、様々な新しい体験に戸惑いうことがあるでしょう。そんな時、気持ちを吐き出したい、相談したい、手助けが欲しいと思うのはどのお母さんも一緒です。ドゥーラはお母さんが赤ちゃんとの新生活に徐々になれ、肩の力を抜きながら子育てに専念できるように援助します。

よく聞かれるのが、医師も助産師もいるのに、どうしてドゥーラ?という質問です。

イギリスでは、基本的に通常問題のないお産では、助産師さんが最初から最後までお世話をします。お医者さんが登場するのは、お産の最中に母子に何かしら問題が生じた時だけです。

そのようなお産の現場で、各人それぞれの役割があります。医師は医療的な立場から、助産師は医療的と同時に女性の産む力を見守りながら、それぞれ状況に応じて適切な処置を行います。ドゥーラは、徹底して産婦さん(また付き添っているご主人や家族)の気持ちを繊細に感じながら心身の支援をし、全体の場を和ませ、お産がスムーズ流れていくようにする役割です。

今まで100人以上のお産に付き添いましたが、ほぼどのお産でも助産師さんや医師から、「ドゥーラがずっと付き添ってくれて有難かった」と、うれしい言葉を返していただいています。忙しい日に助産師さんが掛け持ちで別室の産婦さんのお世話をしなければいけな場合など、ドゥーラが産婦さんの側についているということが安心なのです。言葉の壁がある場合、医療者と産婦さんの会話を通訳することで完全に意思疎通ができることが医師にとっては安心なのです。

赤ちゃんが生まれた直後、言葉なく助産師さんと顔を見あって微笑みあう時、産婦さんとその家族だけではなく、現場の誰もが一体となり、命の誕生の喜びを分かちあえているなあと感じられる幸せな瞬間です。

2013年英国で行われたリサーチによると以下の結果が出ています。

・帝王切開率

ドゥーラが付き添ったお産 12.5%(英国の平均25.5%)

・エピヂュアル(硬膜外麻酔)を使用したお産 

ドゥーラが付き添ったお産 15%以下(英国の平均69.3%)

・自宅出産

ドゥーラが付き添ったお産 26.3%(英国の平均2.4%)

資料:MIDIRS Midwifery Digest 24:2 2014より

このような結果が出たのは、ドゥーラが付き添ったという理由だけではないかもしれませんが、お産の前から信頼関係が築かれ、心知れた人が側に付き添っていると、産婦さんはお産の終始安心されます。その安心感が緊張を和らげて、赤ちゃんが生まれるという自然の力に身を任せやすくなり、お産がスムーズに進むのは確かです。

母親が安心した妊娠期を過ごし、穏やかなお産を迎え、幸せに子育てができるように支えるのがドゥーラとしてのわたしの役目です。まるで実母や実姉のように産婦さんを愛おしく思いながらお世話をさせていただいています。

ドゥーラに関するお問い合わせ、ロンドンのお産に関する質問など、気軽になんでも聞いてくださいね。

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