Y様 2016年出産

夜中に突然破水したので、急いで病院に電話をしました。ですが、その時点で陣痛が来ていなかったので、陣痛が来るまで自宅待機、もしくは赤ちゃんの様子が心配なら受診に来てもいいと言われました。

日本なら、破水した場合、感染予防の為に即入院と聞いたことがあったので、赤ちゃんの様子が不安で、一度診てもらうことにしました。羊水が流れ出ていたので、赤ちゃん用に買ってあったオムツを着け、事前に調べていたタクシーを呼んで病院に行きました。

病院に着くとミッドワイフが赤ちゃんの様子を診てくれました。特に問題はなく、陣痛も来ていなかったので、ものの30分で自宅に帰らされてしまいました。その後、自宅で陣痛を待ちましたが、全く陣痛が来ないまま朝を迎えました。朝、病院から連絡を受けた担当医から電話があり、このまま陣痛が来なかった場合、夕方に入院し、陣痛促進剤を使いましょうと説明がありました。

夕方まで何度か担当医が様子を伺う電話をくれたのですが、全く陣痛が来ないため、病院に行き、17時に入院し陣痛促進剤を使用しました。それでも陣痛はなかなか来ず、バランスボールを借りて、ひたすら跳ねながら陣痛が来るのを待ちました。夜中0時にやっと、陣痛間隔が5分、子宮口が2センチ開きました。そのタイミングで硬膜外麻酔の使用を提案され、使用することにしました。

麻酔については日本語で書かれた資料を渡され、麻酔科医からもかなり丁寧に説明を受けました。麻酔使用後は15分程でかなり軽い生理痛のような感覚になり、痛みはほぼ消えました。ミッドワイフから体力温存のため寝るよう勧められ、3時間程寝た後、麻酔が切れ、痛みで目が覚めました。すぐに追加の麻酔をお願いしました。追加の麻酔を入れてもらった所で陣痛間隔は2分、子宮口は7センチまで開いていました。

今度は、左半身を下にすると、赤ちゃんが下がって来やすいよと言われ、そのようにして寝たところ、一気に肛門付近に赤ちゃんが下がってくるのを感じました。追加の麻酔を入れて1時間で子宮口は全開となり、プッシュするよう言われました。麻酔のお陰で痛みはないのですが、陣痛が来る度に圧迫感はあり、それに合わせてプッシュすると赤ちゃんの頭が出てきました。その後はプッシュを止め、咳をするように短く息をすように指示をされました。肩が出にくかったため、会陰部を切開されました。朝4時、2970gの赤ちゃんを出産しました。

すぐにカンガルーケアをされ、その間に会陰を縫われたり、胎盤の処理などをされましたが、麻酔のお陰で痛みは全くありませんでした。色々な処置をされた後、赤ちゃんの体温が低くNICUに入れられることになりました。

イギリスは入院日数が短いことで有名ですが、私は赤ちゃんの退院許可が下りるまで4泊5日入院しました。ポートランド病院は事前に3泊分デポジットを支払うのですが、私の超過日数分の入院費とNICU費を退院時に追加で支払うことになり、UKの口座の残金だと足りず、日本のクレジットカードを使用するというハプニングもありました。そのくらい入院費の高いポートランド病院ですが、英語の苦手な私にも丁寧に説明を心がけてくれ、常に「Are you happy?」とこちらの気持ちを聞いてくれました。

病院食はホテルの様で、部屋も個室で、パートナーも泊まれるよう簡易ベッドもあります。入院時は毎日必ず自分担当のミッドワイフが決められ、お世話をしてくれます。私は5日分5人以上のミッドワイフに会いましたが、基本皆さん親切で感じがいいです。ただ、対応にはやはり違いがあり、授乳の仕方や日用品の補充など、積極的にこちらからお願いしないと対応してくれない方もいました。

また、無痛出産に関しては、私は麻酔を使用してよかったと思っています。落ち着いて出産に臨むことができましたし、周りにサポートしてくれる家族がいなかったので、産後の回復が早かったのも助かりました。英語での出産は不安もありましたが、特に赤ちゃんに関しては、とにかく親切に対応をしてくれるので、出産を終えた今、ロンドンで出産をして良かったと心から思っています。


>>出産体験談へ戻る

© 2023 ロンドン母乳育児相談  
Powered by Webnode
無料でホームページを作成しよう! このサイトはWebnodeで作成されました。 あなたも無料で自分で作成してみませんか? さあ、はじめよう