産後に起きやすい体のトラブル

さくらい治療サービス

ロンドンで、関節運動療法を基本としたマッサージ・指圧・鍼灸治療をおこなっています。

産後の骨盤矯正について

妊娠中はリラキシンというホルモンのおかげで骨盤や腰椎の関節が緩まって出産がスムーズになります。また経過とともにお腹が大きくなり物理的にも骨盤のサイズが大きくあります。

特に妊娠後期のお腹が重くなり腰が反る姿勢に向かう頃には腰椎や骨盤の歪みが始まし、更に進んだ赤ちゃんの頭が骨盤にはまる「エンゲージ」というタイミングで更に骨盤が開いてきて分娩時には更に骨盤内圧力も増え一気に骨盤が開きます。

私が治療受け持つ産後の患者さんの中で筋力がしっかりしている方や20代の方々は、その後2~3週間程度で自然に骨盤がもとに戻っていく方が多いのです。
しかし筋力の弱い方や、30代過ぎの方、第二子出産以降の方達は、開いた骨盤の戻りが悪くなっている方が多くなってきています。一般的には骨盤バントや、とこちゃんベルトなどで骨盤を閉め戻すのが有効な方法で、美容的にもウエストサイズが戻り、妊娠前のズボンがはきやすくなります。また中には骨盤バンドやとこちゃんベルトを使っても骨盤が戻らない方、4~6週間過ぎても妊娠前のズボンが履けなくなったり、腰痛や骨盤痛が残る人には骨盤は開き歪んでしまっていることが多いので、骨盤の調整ができる治療家による骨盤調整治療が有効になります。

あとは英国と日本の違いですが、日本では産後に4泊~5泊の入院でママや赤ちゃんの様子を見ますが、英国では何も問題なければ産後は24時間で退院をしなければなりません。産後の回復に時間をかけていられないので日本人的には身体に無理がかかります。

特に日本人や東洋人は関節が元々緩んで弱い人が多い人種なのでヨーロッパ人と比べて身体が華奢なので産後の肥立ちを気を付けないとその後の育児で腰痛や骨盤痛で産後育児で苦労している人を多く見ます。

特に海外生活をしている方で実家のヘルプが長く受けられない方や、一人で子育てをするお母さんは忙しすぎるので、症状が出てから対策するのではなく、産後2~3週目からの骨盤調整治療がお勧めです。また妊娠時腰痛がある場合などは更に早く妊娠後期から骨盤調整がお勧めです。現在の英国の医療現場では腰痛や骨盤痛は自然に治る物として放置されがちですし、もしあってもフィジオセラピスト(理学療法士)から筋力トレーニングを勧められるので、産後の体力の回復の弱い日本人にはちょっとハードルが高いかもしれません。その場合は日本で治療経験の多い日本人の治療家を頼ることを是非お勧めします。

腱鞘炎について

育児ママの相談で多いのが、腱鞘炎です。毎日の育児でやはり多く使われるのが手ですので、使い過ぎによる問題が一番なので、使わなくすれば治ります。でも日々の育児で手を使わないことはできません。。。

そうなると対策としては、妊娠前から腕立てやダンベル体操での筋トレをして腕の筋力を強化しておく!(しかし妊娠中は関節がゆるもホルモンが出ているのであまり筋トレは効果が出ません)。

かといって産後に腕立てやダンベル体操をすると育児疲労が重なっているのでより腱鞘炎になりやすくしてしまいます・・・といった矛盾がでてしまうのがつらいところです。

私が担当する育児ママ達に上手に腱鞘炎をコントロールする人がいますが、そういった方は、セルフマッサージや、入浴などの時間を使って血行力をアップして少しでも回復力を高める習慣を持っている人が多いです。(またパパの育児介入が多い方ですね。)

また育児の際の手首の使い方も上手で、赤ちゃんを胸に近づけてから抱っこしたり、手首に力を入れて赤ちゃんを持つのではなく、手のひらで包み込み前腕や肘を使って赤ちゃんを抱っこしているようです。

まずはそういった練習をしてみてください。英国の先生は「痛み止めを使いましょう」などと言われることが多いですが、母乳育児をしているママさんたちには薬は使いたくないものだと思います。となると手首を固定できるサポーターを使うのも方法です。でも思ったよりつけたり外したりが面倒です。そうなると残る方法としてはマッサージなどの手当てを受けることです。

肘や肩、頸部の問題が隠れていて腱鞘炎が酷くなっている例もあるので首から肩までを含また腕のマッサージを受けるなどをした方が回復が早いです。腱鞘炎は、炎症が強い部分をマッサージすると逆効果になるので注意が必要です。できるだけ腱鞘炎治療の経験の多い先生の治療を受けられることをお勧めです。

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