Wittington Hospital(UCLH分院）

I様　2016年出産

一般的に駐在員の間では、プライベート病院＝安心、NHS＝不安、と思われており、私も例にもれず、プライベート病院を利用するか悩んでいましたが、ドゥーラの順子さんのアドバイスを聞き、実はNHSのほうが安全で融通がきくことがわかり、NHSを利用することに決めました。

結果、スタッフはプロフェッショナルリズムにあふれ、常に私の希望を尊重し、フレキシブルに対応してくれ、緊急時には数十秒でナースと医師が複数来て対応、非常に安全に、満足いく形でお産を終えることができました。高いお金を払ってプライベート病院を利用する必要はないと実感しており、順子さんに事前にアドバイスをいただいてよかったと思っています。

ロンドンでの妊娠、お産を振り返って

不安が大きかったですが、ロンドンで出産してよかったと思っています。自然分娩希望でしたが、陣痛の痛みが激しく、病院について、急遽無痛分娩に変更してもらいました。日本だったら急な要請に対応してもらなかったと予想されるので、その場の状況に合わせ、自分の希望通りにお産を進められたのはイギリスでの出産ならではだと思いました。

ただ、スキャンが全体で２回しかないのは不安だったので、プライベート医院でスキャンを何度か追加しました。それでも、NHSでの出産費用自体がすべて無料なので、妊娠・出産にかかった費用は、日本で出産した場合よりも圧倒的に低かったです。

なお、スキャンの費用について、ロンドン医療センターと、グリーンメディカルの両方に問い合わせましたが、スキャンの費用はグリーンメディカルのほうが圧倒的に安かったです。

ロンドン医療センターの場合、最初に日本人GPのコンサルテーションを受け、そのあと別の日に現地人の専門医に診ていただく形式をとっており、日本人GPのコンサルテーション代が現地の専門医のコンサルテーション代とスキャン代に加算されるので、初診で約４００ポンドかかりました。一方グリーンメディカルは１度でコンサルテーションとスキャンをしてくれるので、初診でも２５０ポンド強でした。先生も日本人なので、英語ができない人は安心できると思います。

ロンドン医療センターでも、２回目以降は専門医によるコンサルテーションとスキャン代のみなので、初診時よりも安くなりますが、それでもグリーンメディカルのほうが安かった記憶があります。妊娠中の血液検査等も総じてグリーンメディカルのほうが安かったです。

母乳育児について

知り合いで母乳のあげかたがいまいちわからず、体重が大幅に減少して、入院した子もいました。イギリスは、短時間で退院させられ、退院前に乳管開通マッサージをしてもらったり十分な母乳指導をしてもらえないのは結構危険だと思いました。とくに病院では母乳信仰のミッドワイフが多く、ミルクをあげるべき状態かを客観的にきちんと見極めてもらえないのはとても危ないなと感じています。

うちはミルクを定期的にあげるべきなのに、ミッドワイフの言うことに従い（赤ちゃんは数滴の初乳で数日間生きられるからミルクをあげるべきでない云々）結果、大きく体重減少してしまいました。イギリスでは、自宅に帰宅後、母乳で育てたい人は、専門家や家にくるミッドワイフ（この人たちは小児科と繋がっており必要ならミルクをあげて、という意見の持ち主でした）に母乳の出を確認してもらい、しっかりアドバイスをもらうことが重要かと思います！初期の大幅な体重減少や血糖不足は脳に影響を与えるとも聞くので。。

＞＞出産体験談へ戻る