O様 2014年に日本で長女を出産、2016年にロンドンのUCLHで次女を出産。

*妊婦検診
妊娠6ヶ月目に渡英したもののGPの登録、ドクターのアポ&UCLHの紹介状を貰うのに時間がかかり、UCLHでミッドワイフによる検診を受けられたのは33週に入ってからでした。
その間にジャパングリーンメディカルセンターで自費による妊婦検診を2回受けました。
(3Dエコー画像をDVDに焼いてくれます)
妊娠後期の検診は基本エコーは無く、血液検査、尿検査、血圧、お腹の上からによる触診、ドップラーで心音確認、くらいで、日本のようにエコーで赤ちゃんの姿を確認できたり、子宮けいかんの長さなどはわからない為、少し不安もありました。2週間ごとの検診は完全予約制、私の場合は予約時間に行けば待たされたことは無く、いつも15分くらいで完了でした。

*出産当日
40週3日の夕方におしるし→そのまま就寝するもAM3:00頃から陣痛が始まる。
AM4:00頃には陣痛が3分間隔になったので準備をし、夫、長女(起きてしまった)、ドゥーラさんと共にタクシーで病院へ(AM5:00到着)
バースセンター?(ベッドのある個室でしたが名称を忘れました)に通され、内診(これがロンドンで初めての内診)があり、無痛分娩を希望していましたが、すでに子宮口全開で、すぐに生まれるだろうからこのままこの部屋で生みましょうとのこと。このままいきむように言われました。
内診している間は笑気ガスを吸って痛みを紛らわせました。
しかし日本の分娩台のように足を広げて固定できる訳でもなく、普通のベッドにビーズクッションが置かれてるだけ、どうやって力を入れたらいいかわからず、呼吸のアシストも無く、自分自身で好きなようにどうぞって感じでとまどいました。
クッションにもたれて仰向けでいきんでいましたがイマイチで(破水はしました)、次は壁にとりつけられたバーを掴んでしゃがんでいきむように言われましたが、これもどうにもしっくりこなくて、最終的には部屋の真ん中に便器のような椅子が用意され、そこにしゃがんでいきむようにと。
まさにトイレで踏ん張るような感じで、えー!と思っていると、ここでシフト交代により男性のミッドワイフが。どちらにも抵抗がありましたが、もう不満をいう余裕もなく・・
便器椅子(勝手に命名)にしゃがんで、ねじったバスタオルをミッドワイフと引っ張り合いながら長くいきむスタイル。これが良い感じにお腹に力が入ったみたいで、2回いきんだら赤ちゃんが出てきました!

AM8:00ちょうど、部屋に入ってからは2時間半ほどでした。椅子の下からズルンと赤ちゃんが取り出されるとすぐに「skin to skin!!」と言われ、へその緒がついたままの状態で、私は着ていた服をすべて脱がされ、素っ裸の状態で赤ちゃんを抱っこ。しばらくカンガルーケアをさせてもらい、夫がへその緒をカット、その後で胎盤を出したり少し裂けた会陰の縫合があったりして、AM10:00頃、別の個室に移動。

小児科医による検査を待っている間は、個室で赤ちゃん、長女、夫と食事をとったり長女とベッドでゴロゴロしたり、私はシャワーを浴びたりして過ごし、その後の検診で母子共に問題無しとのことで、17時頃に退院・・!
最低でも1泊は入院するだろうと思って着替えや洗面道具などを用意していましたが、まさかの日帰りだったので使用せず。立ち上がるだけで出血ダラダラなのにタクシーに乗って帰れるのか!?と不安でしたが、痛み止めをもらい、夜用ナプキンを2枚使い、タクシーには持参したバスタオルを敷いて、なんとか自宅に帰宅。(血は漏れませんでした)

朝、家族3人だった家に、その日の夜には4人になって帰ってきて、なんとも不思議な感じがしましたし、怒濤の1日でした。

*日本、ロンドン、どちらも経験して
日本での出産を経験していると、やはり妊婦検診から通して日本の方が安心感、至れり尽くせり感はあります。でもロンドンのNHSは妊婦検診も出産も無料!それはすごいなと思います。
UCLHのスタッフは皆フレンドリーで親切でしたし、上の子がいると入院しても気が気じゃないので、体に問題無いのなら即日退院で良かったなとも思いましたが、やはりしんどいかったです笑

退院翌日から3回ほど、ミッドワイフとヘルスビジターさんが私と赤ちゃんの検診をしに自宅まで来てくれました。日本では分娩室に入れるのは夫のみという規則があったのですが、UCLHではドゥーラさんも入ってもらえるし、私の夫と長女も部屋と外を自由に行き来して、私がいきんでる側で長女はパンを食べながら応援してくれたり、その辺はユルくアットホームな感じではありました。夫と長女に立ち会ってもらえたのは本当に良かったです。

*産後に役に立ったもの
『携帯ウォシュレット』
夫が旅行用に買ったものですが、こちらのトイレは基本ウォシュレットがないので、産後のお下を清潔に保つのに役立ちました。(携帯ビデでもいいと思うのですが)
赤ちゃんが下痢をした時にも、わざわざシャワーをしなくてもオムツを下に敷いてお尻を洗えるので便利でした。

《ドゥーラさん》
今回のお産には、日本人ドゥーラさんに付き添ってもらいました。
日本からのヘルプがないため夫は2歳の長女に付きっきり、時間帯によっては私1人で病院に行く可能性もあり、英語が苦手なのに陣痛が来てから1人で病院に行って対応できるか?などの不安があり、夫と相談してドゥーラさんにお願いをしました。出産前から、検診でよくわからなかったことを相談したり通訳してもらったり、色々とフォローして頂きました。

出産当日も陣痛が本格的に始まった早朝4時頃に自宅まで来てもらい、病院での受け付け、待っている間もずっとマッサージ等してもらっていました。夫は長女のお世話でいっぱいいっぱいだったので、私自身にずっと付き添ってもらえて本当に有り難かったです。
産後も一度自宅に様子を見にきてくださり、母乳のことなど色々と相談でき、精神的に本当に支えになってもらえました。

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